Mon.

上村直也の履歴書。

P1240347 (2)



去年の12月頃からはじまった京大わらしべ、という企画があります。
「わらしべ」と書かれたテディベアを回してって、回ってきた人が今自分がしてる活動や頑張ってきたことについて書く。そうしてまた書いた人が「この人は面白い」と思うような人に回してく。前から知っていて、京大の中にもこんなことしてる人がいるのかといつも楽しみに読んでいたのですが、それが最近自分に回ってきました。何を書くか迷ったのですが今までの大学生活をさーっと振り返って書いて寄稿しました。
さーっとは言ったもののいざ書こうとすると色々と溢れてきて、何か昔を振り返って恥ずかしくもなったりしたんですがまぁせっかく書いてみたのでこっちにも転載してみます。以前のブログでの記事と内容がかぶってたりするところもあるんですがそこはまぁご愛嬌で。




わらしべを見てらっしゃる皆様、こんにちは!
29人目、農学部食料・環境経済学科4回の上村直也と言います。

【簡単な自己紹介】
21歳、茨城の片田舎から出て来ました。2年間はAIESECで活動した後、去年の2月から 南米一人旅、西アフリカ/ブルキナファソでのインターン、豪メルボルン大学、独フライブルク留学を経て墺ウィーン大学に留学、2週間ほど前に帰って来ました。1年半ほど日本を離れてはいたのですが4年で卒業・就職する予定です。訪れたのは40カ国あまり。ちなみにお気に入りの国はエストニア、ボスニア、ボリビア、ドイツ。


【何について書くのか】
わらしべの存在は前から知っていて、 様々な分野で頑張ってる人がいて面白いなと毎回楽しみに読ましてもらってました。わらしべ創始者の大河原君がスウェーデンに留学してると聞きつけて、それならとウィーンからストックホルムに飛んだのが先々月くらい。あとわらしべを渡してくれた白土くんとロンドンでらーめんを食べたのも先々月。月日がすぎるのは早いですね。しみじみ。

さて何について書こうかと考えていたのですが、僕は一つのことに集中するのが苦手で、先出の皆さんの様に何かの活動に特化して書くのは出来ないなと思ったのでこれまでの大学生活をざっくり振り返って、思うことを等身大で書いていけたらと思います。↓な感じでいきます。

/留学について
/アフリカでのインターン
/京大生活について
/どうしてそんなに海外に行くのか。
/旅について
/伝えたいこと。
/linK


【留学について】
僕はオーストラリアとオーストリア(紛らわしい)とドイツにそれぞれ留学しています。ドイツは単純に1ヶ月ドイツ語を勉強していた語学留学なのでここではおいといて、ラリアとリアは京大からの交換留学で、計2回行ってます。

・どうして2度行くことになったのか
留学は中学くらいの時からしたいと思っていました。入学当初はアメリカに行きたかったんです。ミーハーだったので、行くなら一番良いとこに行きたい!ということで世界ランクトップ10に入っているUniversity of Pennsylvaniaに行きたいと思っていた。今でこそ京大側も留学を押し出してますから色々なイベントがありますが、その時はあまりなくて、自分で動かないと情報が入ってこない感じだったので留学生課に押しかけて先輩を紹介してもらったりして、とにかく動いて情報を集めていました。ところが第一希望には落ちてしまうんですね。しかも2回(笑) 純ジャパなりに結構勉強はしたのだけれど落ちてしまった。そこで第二希望のオーストラリアに行くことになりました。アメリカの場合は1年行く義務があったけれど、オーストラリアの場合は半年が1年か自分で選べた。そこで、これって半年にしたらワンチャン2回行けるのでは?と思って留学生課に問い合わせたところ「理論上はいけますね」とのこと。なので応募してみた。そしたら通った。2度目はヨーロッパに行きたい!イギリスっしょ!と安直にイギリスを希望するもまた第一希望には落ちてしまう(笑) おそらくラリアに行ったのでお前もう英語圏はいいやろという判断だったのでしょう。結果として第二希望のウィーンへ。ウィーンを選んだのは雰囲気オシャレ〜というこれまたミーハーな理由。ドイツ語勉強したかったというのはありますが。
そんな感じで紆余曲折がありました。いつも第一希望が通ってるわけではないけれど、振り返ってみると本当にこれで良かったと、今は思えてます。結果論ですけどね。結局正解があるわけでなくて、自分で選んだものを正解にしてく姿勢が大事なのだと思います。

・留学を通して学んだこと。
留学を通してやはり一番大きかったのはMinorityになる経験が出来たことでないかなと思っています。それを通して様々なことを学びました。日本にいる時はガイジン、ガイジンなんて言ってたけど今度は自分がその「ガイジン」になるわけですね。 留学ってキラキラしたイメージが強いけれど、当然楽しいことばかりじゃない。 自身の留学生活を振り返ってみると「超楽しかった」と思うしそう答えているけれど、最初の1週間なんかは帰りたいと思う時もあった。 ラリアやリアっていうのはもうインフラが整ってる先進国で、普通に暮らしやすくなってます。けれど、初めの頃なんてのは特に英語もわかなんないし、友達もいないし、その土地についても何もわからない。そんな状態から、半年なり1年なりある程度まとまった期間住む。生活という意味でも授業という意味でも、自分で一からセットアップしていかなくちゃ行けないわけですね。そのプロセスを通して、何度も自分の常識を疑ったり、自国や自分を相対的に眺め振り返る時間があった。日本の良いところも悪いところも見えてきた。日本にいた頃はあまり日本人ぽくないなんて言われたことも多かったんですが、やはり自分は良くも悪くもどうしようもなく日本人だなと思ったり。
また授業でのグループワークや日常で友人を作っていくことを通して、国際感覚と言うのか、そんな大それたものでなくとも対人力の様なものが磨かれた気がします。当然かもしれないけれど、英語がペラペラに話せればきちんと異国の人とコミュニケーション取れるわけじゃないんですね。その論理で行くとアメリカ人みんなコミュ力maxってことになってしまう。欧米人でもコミュ障は沢山いますから。そうじゃなくて、もちろん語学力は大切なんだけれど、先述の対人力も合わさってコミュニケーション能力ということにつながっていく。
アグレッシブな姿勢も身につきました。もちろん個人差はあるけれど、日本人に比べ海外の人は総じてアグレッシブですね。自分の思いと違うことがあれば言ってみよう、交渉しよう、そんな姿勢がある気がします。ちょっと稚拙な例ですが、twitterなんか見てると「ES出し遅れたー\(^o^)/オワタ」みたいなのを見たりします。彼らはそんな生産性の無いことをつぶやく暇があったら会社に電話するなりメールするなりしてネゴる(交渉する)。勿論みんなじゃないですけど。そんな人たちを見ていて、僕もとりあえず言ってみる、ネゴってみるとか、会いたい人がいたら連絡とってみるとか。そういう姿勢がより強くなりました。3学期間日本にいなかったのに (まだだけど) 4年で卒業するのとか、ウィーンにいた頃に国際機関や外務省の方等普段であれば中々会えない人にお会いできたのもそういう姿勢から来ている気がしますね。
あとは語学力。ドイツ語はまだ日常会話の域を出ないですが、英語に関してはかなり自信がつきました。僕は日本生まれ日本育ちの純ジャパですけど、英語が母国語で無い人であればヨーロッパ人でもアジア人でも、基本的に自分の方が話せると思ってます。勿論いつもそういうわけじゃないんですけどね。でもそれでいいんです。そういう過剰な思い込みがついてから、自信を持って自分の言いたいことが言える様になった。個人的には、上で書いた語学力と対人力はある程度相関性があったように思います。

【アフリカでのインターン】
ちょっと留学のことを書きすぎたのでさくっと。
昨年の5−6月にAIESECを利用して西アフリカのブルキナファソという国で大学生に6週間英語を教えていました。
ブルキナファソを選んだ理由は、その時点では国名すら聞いたことも無かったから。
そもそも全然違う環境に飛び込んでみたかったからアフリカに行きたくて、その上でケニアとかトーゴとかカメルーンとかも見てたけど、結構聞いたことあったしもう周りでも行ってる人がちょいちょいいたので全く違うとこに行きたかった。そんなわけでのブルキナでした。
これも中々大変でした。現地のAIESECのメンバーが作ったプロジェクトに参加したんですが、プロジェクトのカウンターパートも大して英語が話せないし、そもそも人は集めているけれどシラバス等もゼロから僕が作る必要があった。まぁそれはいいとしてもっと辛かったんは暇だったこと(笑) 何か当初聞いてたのと違って週に2日しか教える日無いので毎週ゴールデンウィーク。しかも大して観光地があるわけでも無いし、VISAの関係で他国に行く事もできない。周りは「ゆっくりする良い機会なんでないの?」と言うけれど、暇が耐えられない類の人種である僕としては本当に辛かった (笑)。初めは辛かったけど現地の大学を覗いてみたり、JICAにコンタクトをとって青年海外協力隊の方々と仲良くなって現場を見せてもらったり、空港で知り合ったジャーナリストの人と遊んだり。まぁ振り返ってみると楽しかったなと思います。やっぱ自分で足を動かしていくことでしょうね。
6週間現地のブルキナファソ人の家族の家でホームステイして、沢山議論したり喧嘩もして、貴重な経験だったと思います。幸せとは何か?発展とは?そんなことをもやもやと考えさせられました。


【京大生活】
今更という感じですが。1、2回生の時は主にAIESECという学生NPOで活動していました。AIESECってのは海外インターンの運営をしてます。日本の企業に営業に行ったり、イベントを運営したり、インターンに来た外国人とわちゃわちゃしたり。この2年間を通して得た経験は例えば、オーストラリアで実際のNPOを対象にコンサルティングプロジェクトに多国籍チームで取り組んでいる時も非常に役に立ちました。
興味を持つとなんでも手を出してしまうので、 他にもSillyFoxという生協系のサークルもやってたり、他にサークル2つ、バイト3つくらいしてました。

あとどうして3学期をスキップして4年で卒業できるかという話なのですが、これは周りに恵まれたということとが一番、あとはネゴってみるということでしょうか。事前に単位を前もってとっておくのは当たり前として、簡単に自分のしたいことを諦めて交渉してみること。例えば僕の学科では卒業のために必ず必要なゼミの単位があって、一度は留学に2度行くなら留年するしか無いと言われました。けれど考えてみて、自分としては留学をどちらかでも諦めることは嫌だし、留年もしたくなかった。そこで一時帰国してゼミに出席してプレゼンすること、また別途レポートを書くことで代替してもらえないかと打診。そのため「上村について」ということで教授会議が2度開かれたそうですが(笑)、結局はお世話になっている教授方のお陰で何とか4年で卒業出来そうです。2度の留学の単位はおそらく一つも互換出来ないので後期結構ガチで頑張んないとなんですが。

【どうしてそんなに海外に行くのか?】
なんでしょう、行っちゃうんですよね。ディズニーランド行きたい!ってのと同じようなノリかなあ。金額と時間はちょっと違うけど。
でも大きいのは人や景色だと思います。人が多いかな。旅先で出会った人はユニークな人が多くて、例えその時は数時間しか共有していなくても、また会いたいと思う。そんな純粋な思いで飛んじゃうことが多い。また僕は厚かましいのでホステルが一緒で1時間話した、飛行機で隣だった、友達の友達とか、そういうのお構いなしに連絡とってお世話になりまくる。今まで40数カ国行ってきたけれど、現地に何かしらの友人がいて行こうと思った国がほとんどな気がする。実際に訪ねて行くと、本当に皆良くしてくれますし、その友人を質問責めにして、その地のローカルがどういうことを良い/悪いと思っていて問題意識を持っているか等を追おうとすることで、ただの観光に比べてもその地がよりvividに見えてくる。なんだろう、頭の中の白地図を埋めたいっていうぼんやりした想いがあるんです。例えばボリビアという国が存在することは知っているけれど、それを頭で知っていることと、実際に足を運んでリアルを感じることには圧倒的な差がある。 一度訪れることで自分の中に、その国に関してアンテナの様なものが出来る。一度その地を訪れると、何か目のはしで目にしたことが気になって後で調べてみたり、本を読んでみたり、ニュースでその国が出てきたらすっと耳に入ってきたりする。自分の目にしたミクロな知識とマクロな知識が混ざってく感じはやっぱり旅をしてこその感覚だと思います。知ってるからなんだということなのだけど、自分としては頭の中の白地図が埋まってきて世界が繋がっていることを実感し、その地のリアルを感じその白地図に色がついていく感覚が心地良い。


【旅について】
これ書こうと思ったんですが既に超絶長くなってしまったので興味のある方は、前にブログにそういったことを書いたのでこちら見て頂けると幸いです。


【伝えたいこと】
偉そうに言うのは気が引けるし、↑を読んで何か感じることが一つでもあれば嬉しいなと思うのですが、大学生活で様々なことをしてきて思うのは以下の3点です。

とりあえずやってから考える。
→「留学行きたいけどはっきりした目的が無いから迷ってる」ということをしばしば耳にします。僕は、本当にやりたいなら理由は必ずあるのだと思います。それを自分の中からまだ言語化出来ていないだけ。留学やインターンをする時に目標は大事ですよ。そうじゃないとなんとなーく時間が過ぎてしまうから。けれどそれは走りながら考えても良い、とりあえずやってみて、動き出しながら考えても良いんじゃないかと僕は思います。

・ネゴったら何とかなることは案外多い。
→日本人の謙虚な姿勢は良いと思うのだけれど、もっともっと言ってみてもいいと思う。ネゴったら何とかなることは多い。僕は今までの経験を通してそう思います。

・押さえるとこは押さえる。
→ネゴったら何とかなることは多い。それはそう。けれどそれは、ただ自分の主張を押し通すことではありません。何かを実現したいと思う時の、障壁となるものの力学を理解して動くしたたかさのようなものはある程度必要だと思います。また例えば留学行きたいなら単位はとっとくとか、英語のスコアをとるとか、そういうポイントはやはり押さえとく必要があると思います。


【linK】
最後に宣伝も兼ねて。僕は文章を書くのが好きで、1年前南米に飛び立つ前あたりから世界で見聞きしたことをもとに考えたことをブログに書いてます。興味があったらぜひよろしくお願いしますー http://bzbe.blog.fc2.com/

あとその延長で、世界に散らばってる京大生の視点や生き方をつなぐプラットフォームを立ち上げました。linKといいいます。
基本的には海外に出ているor出た、ユニークな視点や生き方を持つ京大生を取材して記事にして公開しています。ただ自分としては単なるインタビューサイトで終わりたく無いと考えています。人が繋がっていく(linkしていく)プラットフォームになれば良いなと。読んですごいな、と終わらないで、本当に興味が出れば会ってみるとか(そのためになるべくコンタクトを載せています)。「日本の大学生は海外に出ない」という様なことが言われたりしていて、それはある程度真実なのかなとは思う。ただ2年半の京大生活で、色々な手段で海外に出てユニークな生き方をしているちょっと (良い意味で) ヘンな京大生を見てきた。学部・年齢に関わらず。例えばベルギーでの交換留学の間に1日で1000人の集客/100万円の利益を上げるイベントを開いた現役学部生(わらしべの次のライター、みっちーです!)や、理学部OBの方で官庁を経て現在国際機関のウィーン本部で働かれている方などなど。そういった方々と話をさせてもらう度に、自分の視点が広がっていくのを感じた。けど案外その生き方は知られてなかったり。僕の友人間のみでもそう感じた。だからそうしたユニークな京大生の生き方・視点をもっとシェアしてくことは価値を生むのでないかと。「そんな選択肢・生き方もあるのか」という新鮮な驚きは、全ての人でないとしても、誰かの新たな行動に結びつくと信じている。どの分野で何をしていくのかというのは人によって違うだろうけど、想いの部分は共有できるものがあるのでないか。実際に活動するフィールド・分野は人それぞれ全然違っても、多くの人が想いを共有して動いていけば、日本は、世界はもう少し良い方向に動いていく、かもねと。人間1人で出来ることは限られてますから。根本にあるのはそんな想いです。わらしべと結構近いですが、アプローチはやや違うと思ってます。
ちなみに京大生にフォーカスしているのはやっぱり自分が京大が大好きだから。アプローチしたいのは京大に限らないんですが。でも大きなことをしたいと思ってもやはりベースは必要だと思うし、まずは足元の京都・京大から始めてみようと。より身近に一歩踏み出していることを知るのは焦り・モチベーションに繋がると思うし。あとやっぱ、読んで終わりでなくて、そこから人が繋がっていったら嬉しいなと。今の時代、SNSをたどれば共通の友人が沢山いたり共通点が色々とあったりするでしょうから。そういう意味でのlinKです。

【最後に】
京大、ということに関して言うと、正直自分自身留学したり、またCambridgeやHarvardといったtop-tireの大学の学生と話す中で、どうして高校から直接海外の大学へ、少なともトライしなかったのかと悔やんだことは数え切れないほどあります。けれど今はやっぱり京大に来てよかった、これで良かったと思っています。問題が無いとは言わない、むしろ沢山あると思いますけども。ただ最近の何が何でも海外の大学が良い、海外大生はすごい、というのは違うと思う。物事には良い面と悪い面がある。当然だけどアホな人はアホだし、先のtop-tireの大学の学生と比較しても自分や京大生が全てにおいて劣ってる、敵わないとは思いませんでした(こいつはヤバ過ぎる、という人はちょくちょくいますが)。先日京大からCambridgeへ行かれた方のお話を伺った時も、Cambridgeの学生は優秀だけれど、京大にいた時とあまり遜色ないと言っていました。

......

やー
短くさくっと書こうと思ったんですけどね!結局長くなってしまいました。
読んでくださった方、ありがとうございます。
後期は京都におりますので、面白いことあったらぜひ声かけてください、ってか面白いことしましょう.

上村 直也
fb: Naoya Uemura
twitter: @708_u
Blog: http://bzbe.blog.fc2.com/
linK: http://linkyoto.wordpress.com/


おわり
Related Entries
このエントリーをはてなブックマークに追加
21:50 | タワゴト | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
閉鎖性とつながり欲求の狭間で。 | top | 3度の留学、1年半の海外生活を経て今思うこと。

Comments

post a comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://bzbe.blog.fc2.com/tb.php/120-5233dd62
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ブログパーツ