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ブルキナの水問題を救え――世界の前線を走る日本人


昨日はアポとって、ブルキナファソのJICAの現場視察をさせていただきました。
ブルキナファソっていう、多くの日本人は名前すら知らないような国でも、最前線で現地の問題解決に尽力している日本人の方がいてびっくり。
ちょっと紹介させてもらいたいと思います。

今回視察をさせていただいた小野健さん(43)。
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ブルキナファソは内陸国であり、水不足が深刻です。
首都には水道会社がありますが、首都以外の村では基本的にそのようなシステムは無く、井戸を作って水を利用しています。
問題は井戸の管理がきちんと行われていないことが多いこと。
普段はいいんですが、壊れた時に誰が直すのとかが決まっておらず、修理するお金も貯めてないので使えなくなってしまい、飲み水や農業のための水を得られなくなる。そうして貯め池等に頼らざるを得なくなり、衛生問題が発生する。そんなところです。

そこで井戸の管理をコミュ―ン毎にさせるようにする。
そのため村ごとに井戸を管理する組織(AUE)を作り、そこが定期的に水の利用料を徴収し、井戸の管理を依頼する。
そして壊れた際には、政府が認可した井戸の修理工に外注し、修理する。

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(図にするとこんな感じ。字汚い&分かりづらくてすみません;)

このプラン自体は2000年頃に政府が作ったけれど、政府自身では動くキャパが無く、ドナー国であるフランスや日本がその実用化の補助をしています。
小野さんの仕事は全国に300あるうちの20このコミューン(市町村的な)へ出向き、それぞれの村の有力者を集め、前出のAUEを組織するための研修実施、また研修後のトラッキング。
このプロジェクトはチーフである小野さんを中心とした5人で動いており(全て日本人)、政府の農業組織(ZAT)と協働しながら研修を進めています。
新しい仕組みを説明し、実際のその組織を各村で作ってもらう計画まで立ててもらうのはたやすいことではありません。

新制度の説明をする小野さん
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ちょこっとインタビュー。
――ブルキナファソ人と協働していて感じることはありますか?
ブルキナファソ人は結構日本人似ているところがあって、基本的に約束は守るし、やるべきことはきちんとやる。真面目で勤勉な国民性はやっていて助かりますね。

――逆にブルキナファソ人と協働していて大変なことはありますか?
生真面目で融通が利かなかったりすること。何かやるにも計画とか手順を重視する。決められたことは守る、っていうのが裏目に出て、法律とかで決められたことじゃないとやらないと言って困る時がある。頭は良くて勉強はできるけど、融通は利かなくて独創性がないという、小学校にいる優等生のイメージ。

――この仕事を続けられるモチベーションは何ですか?
気候的にも大変なことも多いですが、自分が動くことで実際に住民の生活環境が改善されるのが目に見え、感謝されることはやはりやりがいがあるなと感じます。
プロジェクトのチーフではあるけれど、オフィスに座ってるんじゃなくて、常に現場へ赴いて自分で動いていたいですね。

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最初にも書きましたが、日本から遠く離れたこの小さな国で、現地の問題解決に必死になって動いてる日本人がいるということが、新鮮な驚きであると同時に、何だか誇らしかった。
周り全て黒人であっても物おじせず声を張り上げ議論している姿は素直にすごくかっこ良かった。
経済的な援助とかも大事だとは思うんだけど、途上国援助にはこういう実質的な援助が不可欠なんだろうなと思いました。


現場主義を貫きたいので、体力的に10年後くらいには引退しマダガスカル人の妻と一緒にマダガスカルへ移住したいと仰っていた小野さん。
ありがとうございました。

世界にはこんな日本人もいるんだよーってことで、今日は以上です!
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