Wed.

1つの会社にいるほうがむしろリスク高いのでは?

Obama


はじめに
アメリカの大統領選挙が終わりましたね。
結局オバマさんに落ち着いてなんだかホッとしてます。
とは言っても僕自身は大して大統領選挙をフォローしてたわけではなく
アメリカの政治について知識も無いので表面的なことしか分かっていないのですが。
今更ながら勉強しよかなと思いました。

さてそれはさておき少しだけかじって気になった”ボルカー・ルール”に関連してキャリア論について書いてみます。

就活の外銀人気も終焉?
オバマさんは再選した場合、ボルカー・ルールをより厳密に適応する見通しと言われています。

ボルカー・ルールとは?

オバマ大統領の呼びかけで、2012年7月実施を目指してとりまとめている銀行規制強化案。米国のポール・ボルカー元FRB(連邦準備委員会)議長が中心となっていることからこの名前がついた。
内容は、
(1)ヘッジファンドやプライベートエクイティファンドへの投資、スポンサーになることの禁止
(2)短期的な利ざや稼ぎなどを目的として自己勘定での証券売買やデリバティブ取引の禁止
(3)銀行が大きくなりすぎるのを防ぐ
ことで、
導入の背景は、今回の様な金融・経済危機を引き起こした原因が、銀行の放漫経営にあった。「大き過ぎて潰せない」銀行によって、米国の納税者が人質にされる事態は2度と起こさない、というもの。
(出典:野村證券:証券用語解説集より)



つまりアメリカの投資銀行の収益の源であったものを制限する法案。
これが本当に適応されれば米系投資銀行が大きなダメージを受けるのは確実。
オバマ・ロムニー両氏の献金の割合を見てもそれは明らかです。

オバマ大統領の献金リスト
1.カリフォルニア大学:70万ドル
2.マイクロソフト:54万ドル
3.グーグル:53万ドル
4.ハーバード大学:43万ドル
5.アメリカ政府:40万ドル

ロムニー大統領候補の献金リスト
1.ゴールドマン・サックス:89万ドル
2.バンク・オブ・アメリカ:67万ドル
3.JPモルガン:66万ドル
4.モルガン・スタンレー:65万ドル
5.クレディ・スイス:55万ドル

(出典記事:米大統領選と世界の金融規制改革)



ゴールドマン・サックスなんかは2008年にオバマ出馬時はかなりの支援をしていたのに
一転鞍替えしてますね。それだけ必死だったということでしょう。

ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレー等と言えば
就活市場では”花形”ですが、これらが”花形”であるのはそう長くはないかもしれないですね。

スイス系の銀行UBSも先日、全従業員の1/6という大規模なリストラを発表しました。
こちらの記事によればこれはスイス政府の圧力があったのでないかと。
しかもリストラされたのは投資銀行部門が多いとのこと。
アメリカで幅を利かせていた大手投資銀行も影響を受け凋落する可能性もはらんでいますね。

何が言いたいかって言うと
今は大人気、とか大企業、と思われてるものもそれがいつまで続くかってわかんないもんですね、ってこと。

まぁ実感ベースだとそういう企業に行く優秀な人ほど個人の市場価値とかを考えてて
結局会社が潰れても結局大丈夫だったりするのかなとも思いますが。

“マッキンゼーに行くなら勘当”
先日の記事で本を紹介した藤井さんですが、この人は大卒でマッキンゼーに入った第一期生だそう。
今はマッキンゼーと言えば最高の戦略コンサルティング会社として有名ですが
藤井さんが入社を決意した当時はコンサルティングというものが日本において非常に新しく
日本支社も15人ほどしかメンバーがいなかっという。
そんな時期にマッキンゼーという名前を知っている人はほとんどおらず
「コンサルティングなんて日本には根付かない」
「そういうものには、日本人はお金は払わない」
と批判的な意見が大半だったそう。
大手総合商社や銀行の内定を断ってマッキンゼーに入社を決意した際には親にも勘当されかけたとか。


一転今では就活市場で言えば「外資系コンサルティング」と言えば外資系投資銀行と並んで
花形ですし、マッキンゼーとかBCGなんて言ったら神みたいな扱いでしょう。(言い過ぎ?

うーん
時代ってのは流れが早いもんですねえ。
ただ逆に言えばそういったものもこれからずっと花形でいられるかは分からないということ。


1つの会社に就社するほうがriskyなのでは。
先に述べた投資銀行なんかは、オバマさんが再選した今、本当にこれからどうなるか分からない。

今人気だとか、華形と言われる企業/職種もいつまでもそのポジションをキープできるかは分からない。
ということを考えると、逆に今まで日本の主流であった、「就社」とか「終身雇用」、
大企業に入れば安心、ってのは逆にriskyなんじゃないかって思えてくる。
ますます個人の能力が問われて来る時代とはよく言われますが本当に。

この記事の「僕は安定志向だから会社をやめた」ってのは非常に印象的。

別に僕は外資の方が良いとか、転職をしなくては、とかそういうことを
言うつもりは全く無いのだけれど(てかまだ社会出てないからよくわかんないですし)
就職が決まっても、就職しても、それは絶対にゴールでは無くて
自分のキャリアというか、未来ってのは主体的に考えてかなきゃダメだなと、
改めて思いました。
別に徹底的に考えた結果同じ企業にずっといる、ってのはいいと思います。


日本人はもともとリスクをとる民族?
「日本人はリスクをとらず集団主義で..」
とよく言われますが上の論理でいくと、日本人って逆にリスクをとってるってことになりますね。皮肉ですが。笑

なんかの本でシリコンバレーでは起業をするほうがむしろリスク低いから起業する人多い、
みたいなのを読んだことがある気がします。

やや脱線しますが、遣唐使の時代まで振り返ってみると
往復で帰ってこれる確率は1/4強である船に
将来を期待されるエリートを乗せ何度も遣唐使を送ろうとした日本人は
もともとRisk takerであったのじゃないかという意見もあります。(参考記事)


日本人はリスクを恐れる、っていう日本人論に縛られず
何が大事かを見極めて、そもそも何がリスクなのかってことも含め
徹底的に考え、必要であればリスクをとっていく生き方が、
僕らには求められているのかなと思いました。


..
余談ですが可能な限りのリスクヘッジは大事だと思います。
例えばリスクを取る!と言っても紛争地帯に何の準備もせず
飛び込むとかいうのはRisk Takerでも何でもなくただの馬鹿だと思いますし。
個人的な話をすると、アフリカ行ったり新しくイベントやったりとかで
リスクをとるというか(別にリスクでも何でもないなかもしれないけど)
新しいことにチャレンジしてるように見せる反面、
失敗したりうまく行かなかったりして自分が惨めになるのが怖いから
必ず自分の中ではBプラン、そしてCプランくらいまで考えてて
当初のプランがうまくいかなかった時に惨めにならないようにカバーしようとしてる自分がいます。
振り返ってみたら第一希望とか当初のプランが上手くいかなかったことばっかだし。笑

まぁ良い生き方なのかはわからないですが。


こちらの記事もぜひ。
ティナ・シーリグ 『20歳のときに知っておきたかったこと』著者が語る


まだ勤務経験も無いしがない学生が社会に出てからのこと書いてるので
青臭くて実感が伴ってないですし、はいはいと流してくれていいんですけど
まあ素直に思ったことを書いてみました。


おわり

Today's Book
前も紹介したことある気がしますが外資の日本法人のトップの方へのインタビューをまとめた本。
書いたように別に外資いいよね!!ってことではなくて
純粋に様々な紆余曲折を経て外資のトップになってる人が多いので
そういう人たちの考え方、人生観てのは非常に参考になります。
僕も何か迷った時に何度もこの本を開くことがあります。
ハウツー本もいいけどなんか疲れたなって人、非常におすすめ。
ロールモデルがいると人は頑張れると思う。

外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
(2006/09/08)
ISSコンサルティング

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20:11 | 就活 | comments (6) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Thu.

3日で内定をとる方法ーボストンキャリアフォーラム・リポート

Fast train


久しぶりの更新。

アメリカのボストンで行われたボストンキャリアフォーラムという大規模な就活フェアに参加し、昨日帰ってきました。
実際に3日で内定がとれる人もいるボストンキャリアフォーラム。
客観的にそのリポートをしてみたいと思います。


ボストンキャリアフォーラムとは?
毎年1度、ボストンで行われている3日間の就活フェアです。
200社弱の会社と10000名弱の学生がボストンに集結し、会社説明や面接、採用が行われます。
参加資格は日英バイリンガルであることのみ。

アメリカの大学に正規/交換留学している学生が多いですが
アメリカという縛りも特に無いので世界中から海外大へ留学してる学生が集まります。
200社近い企業を1度に見れる機会というのは中々ないので日本から来ている人もいました。
僕もオーストラリアから24時間かけて飛びました。
日本語を話すアメリカ人や中国人、韓国人学生もちょくちょく見かけました。
(Webサイトはこちら)

イベントの流れ
*申し込み
イベントを運営しているDISCOという会社のCFNというサイトにて参加申込みをします。もちろん無料です。
当日は本当に会場付近がリクルートスーツの日本人で溢れている(結構異様)ので
早い人で3〜4ヶ月前に航空券やホテルを押さえる人もいるようです。

*面接のアポ取り
当日ブースに行けば企業の説明を聞くことはできますが
日本に中々帰る機会が無く通常のタイムラインでは就活が難しい学生向けの
イベントなので面接のアポを取ることが重要です。
アポを取るのには主に事前応募と当日のWalk-Inという2つの方法があります。


 1, 事前応募
 申し込みを経るとwebサイト上で履歴書の登録ができるようになります。
 そちらを登録し、後は企業毎の個別の質問(志望理由など)を書いてサイト経由で応募をします。
 その後、書類審査に通ると企業から「◯日の△時に面接に来てください」といったメールが来ます。
 Webテストを受けてください、という案内が来る企業もあります。
 何十社と応募する場合にはかなり時間もとられるので
 課題等に追われがちな海外生は2ヶ月前にまとめて提出するという人もいる様です。

 興味のある企業が決まっていれば事前に応募することは非常に重要です。 
 事前応募しか受け付けないという企業もあります。
 多い人でイベント前に20社の面接アポを取り付けてたという人も聞きました(すげ

 2, Walk-In
 Walk-Inというのは企業のブースに行き自分の履歴書を提出し、
 当日面接のアポをとりつけるという方法です。
 こちらは事前応募をしていなくても可能。
 履歴書を提出して書類審査に通れば電話が来て呼ばれたり
 またその場で一次面接が始まるということも。
 Walk-Inから内定まで行く事も珍しくないみたいです。
 イベント5日前に存在を知り外資系投資銀行に内定をもらった猛者もいるそうで。


*当日
当日は企業の会社説明を行なっているブースと面接ゾーン(?)に分かれてます。
200社近く来ているとは言え当然全ての企業を見て回ることはできません。
DISCOの統計によるとせいぜい1日4〜6社という感じでしょうか。
なので自分の目的に合わせ効率的に動くことが大事。
説明を聞きたいのであれば事前に必ず行きたいとこを目星つけておかないと
当日あわあわしてしまいますし
面接の予定が入っていると、選考が進んだ場合「じゃあ次何時に来てね」という様に
トントン進んでいくので説明を聞きに行くのが難しいもしくは億劫になります。

先に書いたように、面接でうまくいくと、「次何時空いてる?」と聞かれ
1日の中でも面接がどんどん進んでいきます。
良い所まで行くと「今日の夜は時間ある?」と聞かれディナーに誘われます。
このディナーの位置づけは会社によりけりだと思いますが
おそらく選考の一環なのでないかなという印象。
聞いている限りは3次→ディナー→翌日最終面接→オファー(内定)という流れが多い様な。
日系企業だと最終面接は日本で、というところも多いみたいですが出すとこは出してます。


内定や最終面接まで目指す、というのであれば勝負は初めの2日、
というか1日半だと感じました。
事前応募しか受け付けない企業もありますし、2日目の午後にはもう
締めきってしまう企業も多いので。


個人的感想
何より選考のプロセスの早さに圧倒されました。
事前に3日で内定出るよ、とは聞いていたのですが
実際には2日でオファーを出しているところもあってびっくり。
ITベンチャーでは1次面接で「君はもううちに入りなさい」
と言われたという人の話も聞きました(・・;)
日本にいると就活というのは半年〜1年?くらいかけてしていくものだと思ってたので衝撃でした。
就活にも裏道というのは存在するのだなーと。

裏道というか、世界から見るとそもそもいつにES出して、Webテスト、面接受けて、
というプロセスが決まってる日本のシステムが特殊な気がします。
海外では自分で企業に履歴書送りつけて「雇ってくれ!」というのも普通だったりしますし。
そういえば以前に南米を旅していた時に知り合ったNASAの研究員の方も
「どうやってNASA入ったの!?」と聞くと
「久しぶりに会った友人がNASAで働いてて、それで履歴書渡したら即採用された」
なんて言ってました(・・)


企業からしても長ったらしいプロセスは面倒だったりするのでしょうね。
要は良い人材を早くとれればそれで良いわけで。

世間で一般的と思われているシステムが全てでないよ、
ということを肌でリアルに感じるためだけでもこのボストンキャリアフォーラムは
参加する意義があるんじゃないかなーと思います。
ハイスペックな学生も多く刺激も受けますし。
Walk-Inのスピード感を感じるのも面白いです。
履歴書渡してその場で立ったまま1次面接開始、なんてことも。
20数年間生きてきた自分を数分でシンプルに伝えるのは非常に難しいですが
大事なことだと思うしchallengingです。
そんな短期間で決めて良いのか、というのは僕自身も新鮮な驚きでしたが
第一印象て大事ですし人生って案外そんなもんかもしれないですね。
『面接は3秒で..』という記事もありましたが、3秒というのもあながち嘘ではいのかも。

3日間だったら自己分析とか業界分析とか足りないんじゃないか、
と言われればそれもそうかなとも思うのですが
まぁそちらはイベントに合わせ事前に行えば良いわけで。
それに「自己分析」とか「業界分析」というワードも誰かが作ったもので
通り一辺の方法があるわけでもないですしね。
特に自己分析なんかは就活だからしなくちゃ!と急に焦ってするものでもなく
日々日記等「書く」というプロセスを通し代替することは可能だと思いますし。


僕自身は今回ほぼ初めて就活の面接というものに触れてみて感じたことが2つあります。
就活は運と縁だな、ということとやはり素直が一番ということ。

就活なんていかに嘘をつくかだ、なんて言う話も聞いたことがあって
就活ってそういうもんなんかー嫌だなぁ、と思ってたこともありましたが
20数年間生きてきた自分というのはそう変えられるもんじゃない。
自分がしてきたことを素直に話して、それが相手に受け入れてもらえればhappyだし
そうでなければ仕方無いですよね。虚勢を張って採用されても
嘘をついてまで表現した虚の自分を職場で貫き通すのはきついんじゃないかなぁ
と僕は思います。
当然対策というか、自分を表現する術というのは必要だと思います。
筆記試験やWebテスト等で落ちてしまうのはどうしようもないし
短時間の面接の中で相手に、自分の良さを見抜いてくれ!
なんて言うのも無理がある。

けれど
与えられた時間、相手のニーズに合わせ自分の手駒を変えていくことは必要だけれど
本質はいつも一緒。
自然体の自分を素直に表現していくのみ、という感覚は大事なんじゃないかなと。
(俗に言う)トップ企業に内定した先輩ほど「結局素直さが一番」
と言っていた意味が分かった気がします。

素直に自分を表現したら、後は会社のカルチャーの相性や面接官との相性で
まあそこは運と縁かなと。
そういう意味で「面接というより面談」という意見はすごくしっくりきます。

......

フライトが遅れたりで30時間以上かけアメリカに行き
また準備の段階でも大学の課題との板挟みで申し込んだことを何度も後悔していましたが
色々な学びが得られ、また懐かしい人や新しい人にも出会え本当に行ってよかったと、
今は思えてます。
海外留学中または予定の方、そして日本にいる大学生の人も
もし機会があればぜひ参加してみて欲しいなと思います。
ロンドンや東京でも似たようなのをやっているので、こちらも要チェックです :)



あっ
あと当日はめっちゃ疲れます。ちょほんとガチで疲れます。
1日に4回も5回も面接を受けるということもあって肉体的にも精神的にも疲れます。
けどまぁ仕事始めたら疲れたとか言ってらんないでしょうし
せっかくの3日間ですから、もし参加されるのであれば自分に喝を入れて動かれることをおすすめします。

就活はまだという人もぜひ。自分のペースで楽しんだら良いんじゃないかなと思います。
説明を聞くのみでもよし。アメリカなのに黒いリクルートスーツの大群に圧倒されるもよし。
僕の様にスーツにバックパックで登場し場違い感を味わうもよし。
彼女と訪れリア充感を存分に出しつつ満喫するもよし。
目的/目標は本当に人次第ですし、各々で目的をはっきりさせとけばいいんじゃないですかね。



とりあえず時差ボケで瀕死なのでこのへんで。ヽ(__ __ヽ)パタリ
何か質問等あればtwitterの方へどうぞ。

入場のようす↓
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